月曜に行われた閣議改編では、特に経済チームの改編が世間の注目を浴びている。今回の閣議改編は、現在の経済チームに問題があって行った改編ではないと思う。
特に、イ・ホンゼ (李憲宰)前財政経済長官の場合、金融監督委員長を経て現在に至るまでの間、内外の数多い圧力と葛藤があったにも関わらず、金融と企業の国「調整を成功的に行った牽引車の役割を担ったことには、多くの国民も同感するだろう。
もちろん、経済危機を乗越える過程で起きた試行錯誤や社会各界各層の反発などから、これまで行われてきた改革が完璧だったとは言えない。
しかし、韓国と同じような経済危機に見舞われた他の国に比べると、韓国は成功的に危機を乗越えているのである。2年間にわたる絶え間ない改革により疲労現象が出ており、残りの改革を仕上げ、安定的に任期後半を用意しなければならない現政権の立場からすると、閣議改編の必要性は理解できなくもない。しかし、改編を行った執権者と新しく任命された新任経済長官は、少なくとも次の事柄には注意してもらいたい。
まず、一部のマスコミは、今回経済チームの首長になる財政経済部長官の場合、政府が安定を重視するならばAさんが、改革を重視するならばBさんになるだろうと勝手な卵ェをして、まるで改革と安定は相反するような印象を与えてきた。しかし、改革と安定は相反するのではなく、補完的な関係にある。
つまり、改革が完結してこそ、まさに経済が安定するのである。そのような意味で、改革と安定は因果関係にあると言えるだろう。したがって、新しく任命された財政経済部長官が経済安定を望むのであれば、懸案である不良金融の除去と現代問題をはじめとする財閥改革を優先的に行い、完結させるのに最善を尽くすべきである。もちろんこのような改革の過程には、たくさんの葛藤と副作用があるかも知れない。
しかし、苦痛を伴う改革をしないで、適当にその場しのぎのような処方を出していれば、改革の完結ではなく、危機再発の原因になってしまうという事を含んでおいてもらいたい。
二番目に、新しく任命された経済チームはより長期的な視点で改革以降の政府の役割について考えるべきである。確かに経済危機以降これまでは不良金融の処理と企業の改革に置いて、政府が深く関わってきたのが事実だ。深刻な経済危機の混乱の中で、喪失された市場の機狽僇怺壎キるための政府の介入は、大多数の経済学者らにより、その正当性を認められた。
しかし、これからは違う。未完の金融及び企業改革を仕上げてからは、政府自ら市場から引き込む方法を模索すべきである。そのためには、経済チームの首長が進んで市場の機狽𠌫M頼する模範を見せる覚悟が必要である。
三番目に、今の政府は任期後半を迎ており、政治圏は2002年の大統領選挙に向けて準備を始めるだろう。さらに来年度からは景気が右肩下がりになるものと卵zされている。韓国経済だけでなく先進国の経済においても、選挙シーズンと景気の下落期には、経済政策が政治の影響をもっとも大きく受ける時期になる。来年はこのような現象が目立つようになるだろう。また、経済政策担当者は、政治圏から選挙対策用政策と財界を引き寄せるための政策を頼まれる可柏ォが高い。
新しく任命された経済チームは、このような政治的圧力を排除できる勇気が必要だ。また、執権者は経済長官が、所信通り経済政策を施行できるよう、裏付けをすべきである。
よく韓国経済は、「過渡期」にあると言われる。言い古された阜サとして無視することもできるが、それだけ韓国経済が変化してきたとも言えるだろう。新しく任命された経済チームは、このように力動的な韓国経済の大きな流れを主導する舵取りになったのである。重要な任務を担う新しい人物が改革を仕上げ、市場機狽傈咿怩キる過程で政治論理に左右されないことを期待したい。