韓国の李廷彬(イ・ジョンビン)外相は9日、前月バンコクで開かれた韓国と北朝鮮との南北外相会談の際、北朝鮮の白南淳(べく・ナムスン)外相に10月30日から四か間、ソウルで行われるASEAN地域安保フォーラム(ARF)の実務者会議に北朝鮮代表団を派遣するよう勧めたことが分かった。
李外相は同日午前、ソウルのアンバーサダ-ホテルで開かれた「パックスコリアナ21」の朝餐講演で明らかにした。
外交部の関係者は、「当時、白外相が肯定的に答弁した」とし、「まだ確定されていないが、ARFソウル会議に北朝鮮代表団が参加すれば、韓国が主催する国際会議に初の参加となる」と述べた。
実務者会議とは、ARF幹部会議及び、外相会議に控えて開かれる会議として、外交や軍将校の関係者が参加し、会員国間の安保における透明性を高めるため、主催国の軍事施設や軍訓練を視察するのが慣例となっている。
李外相は同日の講演で、「9月の国際聯合(UN)総会の際、南北外相会談を再開することに合意した」と話し、北朝鮮の開放問題について触れ、「北朝鮮が内部的な経済問題を解決するためには、外部からの経済支援が必要なので、制限的な開放政策は続く」と話した。