韓国の元大統領の秘密資金、800億ウォン回収できず

韓国のソウル地法は10日、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領が前ハンボグループの鄭泰守(ジョン・テス)前会長に、599億ウォンを貸す過程で、その際、保証してくれた(株)ハンボ鉄鋼に対し、国家が提起した整理債券確定の請求訴訟を棄却した。

この判決が確定されれば、国家は現在までの利子を合わせた800億ウォン余りの盧元大統領の追徴金を回収できなくなる。

裁判部は判決文を通して、「ソウル地法が97年、不渡りになったハンボ鉄鋼について、会社整理手続き(法廷管理)を開始する際、『保証債務は全額免除する』との内容の整理計画案を認可した。これによると、『整理計画案』は、国家を含んだ全ての債権者に效きめがある」と明した。

また、裁判部は、「法院の整理計画案とは、企業を回生し、国家全般にわたっての公共福利に寄与するため、綿密な検討を通じて決定・認可したものであるだけ、この計画案が、原告である国家の財産権を不当に侵害することとみられる」と付け加えた。

ハンボ鉄鋼は、盧元大統領が93年9月、鄭前会長に599億ウォン余りを年利8.5%の利率をもって貸し出す過程で、保証している。