北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長は、南側が先ず京義線の鉄道連結工事に着工したことに触れ、北側も即時着工するとの考えを明らかにし、南北閣僚級会談で着工の日にちを早く合意させようと提議し、又、日にちさえ合意できれば、38度線の分界線に(配置された)2個師団の兵士3万5千名を出して、即時着工するつもりだと述べた。
これは土曜日、平壌(ピョンヤン)市の木蘭館で持たれた韓国の言論社訪北代表団との午餐懇談会で金委員長が述べたもので、訪北代表団が韓国新聞協会と放送協会を通じて伝えられた。
この発表によると、金委員長は又韓国の赤化統一が定められている労働党の規約についても固定不変のものではないとし、いつでも変えられるものだと語り、労働党の規約改定と南側の保安法改定との兼ね合い如何については南朝鮮の国家保安法は南朝鮮の法なのだから、北とは関係のないものだとし、これと結び付けて考えないことを明らかにした。
金委員長は白頭山とハンラ山の相互乗り入れ観光の可能性に対する質問に100名を年内に相互乗り入れ観光させることに同意し、ハンラ山の日の出が見たいと語った。
金委員長は、離散家族の再会は今年は9月、10月毎月一回ずつ行い、来年に総合的に検討した上で、事業を推し進めようと述べ、来年には離散家族の人達が直接家まで行けるようにするつもりだと付け加えた。
又、金大中大統領の訪北に対する金委員長のソウル答訪については適切な時期に行うつもりだが、早く行かなければならないだろうと述べ、シドニーオリンピックに金大中大統領とともに招請を受けたことに触れ、シドニーに行って、俳優の役をするよりは金大中大統領に借りがあるので、ソウルに先ず行かなければならないだろうと、シドニーオリンピックには行かないとの考えを示した。