月曜日の午後、韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に別れていた離散家族の対面が行われていたコンベンションセンターの隅では、青い瞳から流れる涙が人々の注目を浴びた。アメリカで離間家族の対面を取材するために訪韓したニューヨークタイムスのステファニー・ストローム記者(37・女)は、離散家族が号泣する度に目頭を赤くし、「歴史の現場を体験した」と話した。
「言葉は知らず、これまでの事情を具体的に知らなくても、心から彼らがこれまで耐えなければならなかった痛ましい経験が感じられました」。ストローム記者は、その感動は全身に鳥肌が立つようなものであったとして、離散家族のしぐさ一つ一つが生きているヒューマンドラマであるとも話した。
対面が行われる直前までも、離散家族の対面に関する質問について、間接経験さえない自分としてはとても想像しがたいと、さっぱりしていた彼女である。ストローム記者は、対面の感激もあるが、2泊3日という短い時間を思うと、対面した家族にはまた、新たな悲しみがおそうのではないかとまた、涙を流していた。