離散家族対面のためにソウルを訪問した朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の団員の中で一部の識者は水曜日、彼らの目に写った韓国社会の弊害について指摘した。
彼らがもっとも多く指摘した部分は、外来語乱用のことであった。北朝鮮の著名な国語学者であるユ・ヨル(82)さんは、韓国で使っている朝鮮語には外来語が多すぎると話した。ユさんは言葉に外来語が多いせいか服装もそうだとして、韓国女性の服装は伝統的な朝鮮の服装ではなく、洋装でもないミックスしたものであると話した。
北朝鮮の赤十字会で物資配分担当所長として勤めているキム・ヨンファン(68)さんは、彼らが泊まっているホテルの名前について、ウォーカーヒール(Walkerhill)は、解放戦争(朝鮮戦争)当時活躍した将軍の名からとったと言うことを聞きはしたが、それが言葉が通りの「歩く人」に「丘」を合成した単語であるかどうかをはじめて聞く人がわかるはずがない、と指摘した。
彼はまた韓国に住んでいる家族が泊まっている宿所のオリンピックパークホテルも、とても意味がわからないと述べ、北朝鮮では1旅館、2旅館という形で名をつけているので、だれもがその意味がわかると話し、体制による考え方の違いを実感させられた。
血の海などに出演した人民俳優パック・ソブ(74)さんは、16日参観場所であるロッテワールドの民俗舘で飲んだ甘酒について、15日相互対面場のテーブルにカンのスジョンカ(韓国の伝統飲料)と梅飲料があったが、伝統の食べ物は朝鮮式で食べるべきであり、便利性だけを追求すれば固有の味を失うと主張した。パックさんは、甘酒はノックルッ(韓国伝統の食器で銅で作ったもの)やチルクルッ(韓国伝統の食器で土で作り焼いたもの)で飲むべきだとして、カンはビールに似合う容器であると話した。
祖国統一をテーマにした小説「道」などを書いた小説家でありドラマ作家のチョ・ジンヨン(69)さんは、ロッテワールドの民俗舘を観覧してから、全体的には人民の歴史学習に勉強になるだろうと思うが、一部重要なところが欠けているとして、東学革命のような民衆の力による歴史的な事件をより広く知らせるためにも韓国と北朝鮮がともに民俗舘を建設すべきだと述べた。