Go to contents

ソウル−平壌 直行便開通発表騒動

Posted August. 17, 2000 14:33,   

한국어

16日午前、ソウルのウォーカーヒル内のプレスセンターで‘注目のハプニング’が起きた。朴基崙(パク・キリュン)大韓赤十字社事務総長が午前9時の定例ブリーフィングで、休戦ラインを挟むソウル−平壌間の直行便が開通されるという「仰天ニュース」を発表し、その5分後に取り消したというもの。

朴総長は、1000名余りの内外の記者らを前に「統一省側の発表によると、KBSが招請している朝鮮国立交響楽団は8月18日に北京経由でソウルへ向うという計画を変更、ソウル−平壌間の直行便を利用することになった」とし「中国側からの入国ではなく休戦ラインをまたぐということで、これは南北関係の歴史上初めてのこと」だと発表した。

記者らにしばしどよめきが起きた。南北関係の進展であるとともに一つの道標となる事業であるためだ。しかしわずか5分後には統一省当局の関係者により「(朴総長が)発表した内容は事実とは異なる」という訂正発表がなされた。だが本当に誤報だったのか。この騒ぎを受けて政府状況室の周辺では、朴総長は関連部署の関係者らと十分な事前協議を行なった上でのブリーフィング‘メニュー’を基に発表したという点から、朴総長の発言を単純に‘失言’だと処理してしまうことに対する異論も出た。

一部では「南北間で何か対話がなされる徴候」「近いうちに直行便の開通がある」などの観測もされた。また、「南北の直行便開通時期は金正日(キム・ジョンイル)総書記のソウル訪問に合わせるのでは」との推測もあった。

実際に、金総書記は先月12日、北朝鮮を訪問したマスコミ各社の社長団に対し「エネルギーが無く南も北も石油を輸入して使用しているのに、ソウルと平壌の往来を中国側へ一度出てから行なう必要があるのでしょうか」と休戦ラインを挟む直行便の開設に前向きな姿勢を見せていた。