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シドニー五輪柔道金メダル候補−チャン・ャ塔z

シドニー五輪柔道金メダル候補−チャン・ャ塔z

Posted August. 18, 2000 19:53,   

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歴史と同様に冷酷な勝負の世界であるスポーツに「もし」という言葉はない。敗北の記録以外にはどんな理由も通用しないのだ。

韓国柔道の最後の自尊心と呼ばれる男子100kg級のチャン・ャ塔z(22・韓国馬事会)選手は、昨年この事実を痛感した。

柔道を始めたのは遅かった。幼い頃に事故で負った左ひざの負傷のため、体は大きいが力の使い方など知らない「弱骨体質」を何とかしようと、中学2年の時に初めて柔道に足を踏み入れた。そして柔道の名門高校に進学して柔道の面白さを知り、99年から韓国国旗を背負うまで負け知らずだった。

しかし、天敵とも呼べる日本の井上康生選手に出会い、チャン・ャ塔z選手は世界の高い壁を実感する。自分よりも1つ年下で身長も10cm程小さいが、強い下半身を持ち、あらゆる技術を自由自在に駆使する井上に昨年のパリオープンと世界選手権の決勝で相次いで敗れ、敗北の悔しさを経験した。

以来、チャン・ャ塔z選手が集中的に練習したのも井上に勝つための方法を探る過程だったと言っても過言ではない。おかげで今年に入り器量と試合運びの迫ヘにおいて飛躍的に成長したチャン・ャ塔z選手は、今年初めのドイツオープンの優勝でオリンピック金メダルへの自信を取り戻した。

チャン・ャ塔z選手は84年のロス五輪と96年のアトランタ五輪の金メダリストであるハ・ヒョンジュ(95kg級)-チョン・ギヨン(86kg級)選手以来の大型スター。韓国人にとっては有利とは言えない階級だが、1m90cmの堂々たる体格を武器に、力があり体格も大きなヨーロッパ選手達をなぎ倒す姿はまさに幻想的だ。

チャン・ャ塔z選手が金メダルへの自信を見せる理由は最近になって技術が飛躍的に上達したからだ。

パク・ジョンハク男子代父`ーム監督は、井上選手がもっとも警戒しなければならない選手であることに変わりはないが、すでに長所短所を把握しており、今の練習量なら勝算があるとし、現在の実力があれば金メダルの有望株として遜色はないと話している。