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[社説] 金大統領に対する駐米大使の称讃

Posted August. 18, 2000 18:48,   

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梁性哲(ヤン・ャ塔`ョル)駐米大使が、ビル・クリントン米大統領のキ厶・デジュン(金大中)大統領に関する言及を記者団に伝える際、してもいない発言を勝手に付け加えたのは到底理解できない。

大使は駐在国の情勢、特にその国の指導者の発言や考えを誰よりも正確に本国に伝えるため最善を尽くすべきであるためだ。

ヤン大使は、クリントン大統領が14日、米ロサンゼルスで開かれた全国民主主義研究所(NDI)主催の演説で、アジアに民主主義は相応しくないという声もあるが、キ厶・デジュン大統領が当選したことで普遍的価値であることを立証したと述べたと記者団に伝えたそうだ。その行事には各国の外交使節だけが出席し、別途のフル記者もいない状況だったため、ヤン大使の伝言はそのまま記事化された。

しかし、実際ホワイトハウス側がクリントン大統領の演説を録音して発浮オた報道資料には、そのような内容は含まれていなかった。「キ厶・デジュン大統領を考えてみよう。金大統領は変化を主導することのできる正統性を持っているため、経済危機を克服し、北朝鮮との接触で勇気ある措置を取った」というのが金大統領に対するクリントン大統領が言及したすべてである。

我々はヤン大使が基本的に英語を聞き間違えたのか、あるいは意図的に金大統領に対するクリントン大統領の称賛を膨らまそうとしたのか、その背景について正確なことは分からない。事情はどうであれ、駐米大使がクリントン大統領の演説内容を聞き間違う程度なら並み大抵の問題ではない。しかも、称讃を意図的に膨らまそうとしたなら、さらに大きい問題だ。記者団に対し、してもいない発言を付け加えて指導者を美化し、褒めたたえる行動は、まさに権威主義時代の旧態に過ぎない。 米国や友好国にヤン大使のそのような行動がどのように受け取られるか気掛かりでならない。

ヤン大使のことだけでなく、先日、外交部側が8月15日(日帝からの解放記念日)を向かえ、在米同胞らに対して南北共同宣言を支持する集会を開くように働き掛けたのも権威主義時代の旧態として指摘されている。外交部側は、同胞団体に8.15行事を行うなら、6.15共同宣言を歓迎・支持する順序も入れてほしいと協力を要請しただけだと説明している。

しかし、果たしてそれを協力要請として受け止められるか。離散家族の再会瑞ソからも除外され、疎外感を感じていた北朝鮮出身の同胞らが結局ニューヨーク総領事館の前で一時間以上もデモをする騒ぎがあったそうだ。

外交部は国際化時代の先頭に立たなければならない。旧時代的な協力要請をしたり、大使が駐在国大統領がしてもいない発言まで作り出しているのに、先進外交をしていると言えるだろうか。