火曜日から平壌(ピョンヤン)で開かれる第2回南北閣僚級会談は、会談自体が定例化、常設化への道を歩み出したという外形的な意味ばかりでなく、議題も主に南北関係の本質に関連した内容になるものと予想され注目されている。今回の会談で我々の代表は、1回目の会談でこれといった結論を出せなかった軍事、経済問題について集中的な協議を展開していく方針だと伝えられている。
事実、南北間の軍事問題は朝鮮半島の緊張緩和と平和定着のための本質的で核心的な議題だ。南北の軍事直通電話と軍事協同委員会の設置、そして国防長官会談の定例化問題に実質的な進展があることを期待する。
経済協力問題、そして投資保障協定、二重課税防止、清算決済の方法等の制度の早い時期の確立が望まれる。このような制度が作られずには北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)地域に対する投資は絶対に活性化されないであろう。
しかし、何よりも我々の関心が集中していることは、離散家族の追加相互訪問と国軍捕虜および拉北者の送還等、人道主義的な問題だ。離散家族の追加相互訪問問題は、金正日(キム・ジョンイル)総書記が9月と10月に1回ずつ行なうと述べたことがある。できるだけ多くの離散家族が早い時期に再会できるようにするためには、面会所の設置問題が解決されなければならず、これに対する可視的な成果がなければならない。
朴在圭(パク・ジェギュ)統一省長官も約束したように、今回の会談では特に国軍捕虜と拉北者問題についても真摯な態度で協議し、解決の糸口が見つかることを期待する。一時、我々の体制を破壊するなどの目的で南に来た非転向長期囚63人は、人道主義精神により南の歓送を受けながらまもなく北の故郷に帰って行く。しかしわれわれのために戦った国軍捕虜は北で相変わらず報われない歳月を送っている。
北朝鮮では国軍捕虜はいないと主張しているが、最近国軍捕虜4人が北朝鮮を脱出、第3国を通じて帰国した。あらゆる苦労の挙げ句に南に来た4人の国軍捕虜と家族たちは政府機関要員の指示だということでマスコミを避け、口を閉ざしているという報道だ。南北の人道主義になぜそのような差別がなければならないのか。
北に拉致された人々の問題も同じである。もちろん拉北者と知られている4百人余りの人の中には、北を選択した人もいるかも知れないが、大部分が操業中の漁夫などが強制的に北に連行された人たちだ。彼らも一日も早く家族のもとに帰れるようにするのが我々の道理だ。
このような人道主義的な問題には赤十字会談という窓口があるにはあるが、しかし、その基本原則と方向は今回の閣僚級会談で必ず決められなければならない。