
第2次南北長官級会談の第1回目の会議が,30日(水)午前10時に平壤の人民文化宮殿で行われる。統一省の朴在圭(パク·ジェギュ)長官を首席代表にした韓国側の代表団35人は29日(火)にアシアナの専用機で平壤に到着し,会談場である人民文化宮殿を踏査し,平壤大劇場で舞踊公演を観覧するなど,初日の日程に入った。南北の代表団体はこの日の夜,マンスデ芸術劇場で洪成南(ホン·ソンナム)内閣総理が主宰する歓迎の晩餐に出席した。
朴長官は晩餐の席で,韓国と北朝鮮がお互いに尊重·理解し合い,力を合わせて南北問題をひとつずつ解決して行けば,7,000万民族が願っている平和と統一の日が我々の前に現実として近づいてくるだろう、と話した。これに先立ち,朴長官と北朝鮮側の全今鎭(ジョン·クムジン)団長は,宿所である高麗ホテルの2階にある会議場で会談を行い,今回の会談でお互いに良い成果を出すことを誓い合った。
韓国と北朝鮮はこの日,実務レベルの接触を通じて,会談の日程を話し合ったが,北朝鮮側が初日の日程を公演の観覧と晩餐に当てていたため,会談を行うことはできなかった。
一方,北朝鮮側が人民文化宮殿の1階にある会談場に金日成(キム·イルソン)首席と金正日(キム·ジョンイル)国防委員長の大型肖像画を竝べていたことにより,南北間の論爭が始まった。南北会談時には会談場所と行事会場(宿所)には何も飾らないという合意および慣例に背馳しているためだ。
これによって政府はこの日の午後,平壤に在留中の韓国側代表団に,肖像画の撤去問題と関連した緊急訓令を送ったとされている。この訓令は北朝鮮側の肖像画を会談場にかけないという立場を示し,整理したものだと伝えられている。