ハンビット銀行の巨額不法貸付け事件を捜査中の検察は貸付け過程においての外圧の事実と貸付け金の使途を明らかにすることに尽力しているが、いまだこれといった手掛かりを掴めずにいる。
◇外圧の有無:ソウル地検の調査部は31日、建設資材輸入企業であるアークワールド代表の朴恵竜(47・拘束)容疑者の弟の賢竜(40)氏を召喚、外圧もしくは請託がなかったについて集中追求した。
検察はハンビット銀行のカンアク支店の前支店長シン・チャンソプ(48・拘束)氏から賢竜氏が、去年の6月、青瓦台(チョンワデ・大統領官邸)の局長だと自分を紹介し3000万ウォンを貸付けた後、アークワールドの貸付けの件について兄の事業なので助けてほしいと語ったという事実を確認した。
朴恵竜容疑者は2月に不法貸付け以前にも、既にこの支店に150億ウォンの借金がある。
◇貸付金の使途:検察はこの日、賢竜氏が副社長を努めるベンチャーキャピタル会社であるP社の筆頭株主のユ氏を含む2名を召喚し、会社設立と運営過程において朴恵竜氏の不法貸付け金が流れたかについて調査した。
また検察はこの日、全体の不法貸付け額463億ウォンの内、298億ウォンを不法に貸し付けた容疑でエスイテックの代表ミン・ベクホン氏を緊急逮捕した。検察はミン氏が貸付金の内、100億ウォンを恵竜容疑者に渡したという供述を確保、不動産開発企業であるR社の代表イ氏が貸し付けた60億ウォンを含む290億ウォンを朴恵竜容疑者が使用したとみて、この金の使途を確認中だ。
李明鍵(イ・ミョンゴン)記者 gun43@donga.com