「なんともやりきれない。野党らしくないなどと言われながらも相互理解の政治を目指して努力してきたが,相手方の方でそれを望んでないのだ」
これはハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)総裁が今日総裁就任2周年を迎え,内外の記者団を前にして行った会見の席で新しい政治のパラダイムを力説明していた李総裁が街頭示威を行っているという矛盾を説明してもらいたいという質問に答えたもの。
李総裁は98年8·31全党大会を通して,野党総裁に復帰して以来2年の間いわゆる税風と2·18公薦ショック等の政治的危機を無難に克服することにより,有力な次期大統領候補としての地位を固めたとの評價を受けている。勿論,抱擁力が足りず,党の運営に独善的であり,南北問題については対処方法があまりにも狹すぎるといった批判の声が聞かれるのも事実である。しかし,総裁の側近等によると,地域基盤と政治資金のない李総裁がいわゆる李総裁方式といったやり方で新しい政治を目指してきており,時間が経てば経つほど新しいパラダイムとしてその真価が発揮されつつあると述べた。
次は記者会見での一問一答。
−明日から定期国会が開かれるが,
選挙不正を縮小,隱蔽したのは国の憲法を破壞する行爲である。この問題を解決せずには,政府の失策を建て直すことが今国会では難しくなるだろう。
−主権政党を目指しながらも,南北問題などに対しては代案がないという指摘があるが.
党としては割りきれない氣持だ.南北首脳会談以後、あらゆる面でやるべきことが後先にされてしまっていると指摘したつもりなんだが,これを批判されてはちょっと困る。
−国家保安法に対してはどう考えているか。
朝鮮半島の二重構造を認めなければならないと思う。わが国を攻撃しようとする実体に対する防衛体制と協力を柱とした話し合い作りが同時に存在する。ここで前者の内の一つが国家保安法であり,このような狀状況の中で国家保安法を撤廢しようとする主張は二重構造の本質を忘れ去ろうとするものだ。
−国軍捕虜及び北に拉致された人達の送還を軍事会談と連係させて行おうとする案については?
この問題は軍事会談と直接的な関連性がなく,当然要求してしかるべきことだ。連係させるのも問題解決の一つの方法となりうるのだが,これはいかなるものとも條件付きで交換されるべき筋合いのものではない。
−最近の軍事訓練縮小については?
乙支(ウルチ)訓練が縮小されたが,このことを政府は報道すら統制したのは間違っている。勿論南北間の和解が推し進められている状況の中で細やかな配慮は必要だと思う。しかし,関係改善と併せて私達自らが備える姿勢を持つことが必要になってくると思う。
−金正日(キム・ジョンイル)総書記に変化があると思うか。
まだ会ったことがないため断言することはできないが,ただ,愼重に対処する必要はあると思われる。また,変化があったと願いたいものだ。