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在豪韓国人、朝鮮選手温かく迎え

Posted September. 08, 2000 10:56,   

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「政府は政府なりに、私たちは私たちなりにだと思います」

オリンピックに参加する韓国選手らのためにボランティア活動をしているオーストラリア・シドニーの4万あまりの在豪韓国人らは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の選手を温かく迎える準備をしている。

在豪韓国人らが結成したボランティア団体である韓豪オリンピック後援会は、「単一民族としての誇りをもって、南北の選手のために奉仕する」という決議文を採択するほど、盛り上がっている。応援準備に忙しいながらも、南北選手団の共同歓迎晩餐を開くために、レストランを予約するなど余念がない。北朝鮮チームの試合にも、「我々は一つ!」というスローガンのもとに合同応援をするため 前もって入場券を確保している。後援会のチャ・ゼサン会長は、「北朝鮮の選手団へのお土産も既に用意してある」と話した。在郷北朝鮮5道民会(北朝鮮に故郷のある人たち)も北朝鮮の選手や役員に、ご馳走をもてなそうとしている。カン・ビョクジン会長は、「はるばる遠くからきた北朝鮮の選手とカルビーパーティができるよう、さまざまな通路を通じて探している」と述べた。

シドニーオリンピック宣教委員会という支援団体を結成したシドニーの宗教界も積極的に取り組んでいる。選手村に入る選手団以外に、北朝鮮の体育関係者や報道陣のために、「フルサービス」を提供しようとしている。キャムシー・ガリリー教会のチャン・キスゥ牧師は、「北朝鮮のオリンピック参加団のために交通、通訳、観光など、あらゆるサービスを提供する計画」だとして「多くの牧師が北朝鮮選手団の関係者が宿所として利用できるよう自宅を提供している」と述べた。

在豪韓国人らに選手団との公式的な接触窓口があるわけではない。北朝鮮から要請があったわけでもない。そのため、北朝鮮と関わりのある人たちを通じて協議はしているものの、成功するかどうかは今のところわからない。在豪韓国人らは南北首脳会談が開かれ、離散家族が対面しているだけに、和解のムードを今後も続けていくべきだとして、成功の可否にかかわらず、北朝鮮選手団への支援を最後まで推進する予定だという。

南北和解のそよ風は遥か遠くのオーストラリアでも吹いている。