台風14号・サオマイの北上により、今日、ヨスやモクポ(木浦)地区などを結ぶ航空便の運行が統制され、全国の沿岸旅客船102航路のうち、済州(チェジュ)や南海岸・東海岸など53の航路の運行が2日間中断されている。これにより、仲秋節(旧暦のお盆)連休で南海岸の島に里帰りした数万人が陸地に戻れないなど、被害が発生している。今回の台風14号は、今月初めに韓国を強打した台風12号・フラフィルーンより強力な台風とみられており、韓国南部が台風の影響圏に入る明日からの被害が懸念される。
韓国海運組合(本社:ソウル)によると、台風サオマイにより、南海岸と東海岸での沿岸旅客船の運行が今週12日から全面中断され、約3万人の帰省客が故郷の島から陸地に戻ってこられず、早くても15日までの運行再開は難しいとされている。では6の地区を結ぶ旅客船の運行が全面統制されたことにより、船便を利用しようとしていたおよそ2千人の客が済州空港に詰め掛けたため、大きな混雑を招いた。一方、済州空港では、ヨスとモクポ行きの国内線が欠航となったが、その他を結ぶ国内線は通常通りの運行となった。
現在済州港には、3000隻の船舶が緊急避難しており、漢羅(ハンラ)山の登山も禁止させれている。南部地方の広域自治団体らは、官僚に非常勤務令を下ろした。