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原爆の残虐性を暴露した日本漫画韓国で出版

原爆の残虐性を暴露した日本漫画韓国で出版

Posted September. 15, 2000 19:23,   

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最近発行された『はだしのゲン』は小学校1年生の時、原爆を体験した中沢啓一(62)の自伝的な漫画である。『はだしのゲン』は73年日本の漫画雑誌「ジャンプ」に発表された後も10巻の単行本として出版され、1000万冊以上売れた。

主人公のゲンは学校のコンクリート塀のすぐ下にいたため無事であった。しかし、話をしていたおばさんは皮膚が溶けてしまった。家に帰った彼は崩れた建物の下敷になっている父、姉、弟が火の海に包まれている光景をただ見るだけで、その火の海から逃げるしかなかった。なんとか生き延びた母と赤ちゃんのために数多くの死体と幽霊のようにさまよう生存者の間をかいくぐって米を探さねばならなかった。

漫画は原爆の被害者としての日本という単純なメッセージに止まらない。

原爆投下の何ヵ月か前にゲンの父は日本の軍国主義者たちが起こした戦争ショーに罪のない国民だけが被害を被って死んでいく戦争反対発言で非国民という烙印を押される。ゲンの家族は村でいじめられながら苦難の道を歩む。これを恥ずかしく思い軍に入隊したゲンの兄は天皇と大日本帝国のためという大儀のもとで神風として送られ、そこで非理性的状況を見て自身の選択を後悔する。日本人の近所の人間がゲンの家族をいじめている時、唯一助けたのは朝鮮人朴さんの存在..。

今回韓国内で出刊されるのは総10巻中の1、2巻

作家は「反戦、反核、反差別だけではなく、踏まれても踏まれても麦のように絶望の縁から這上がる勇気を見せたかった」と語った。