シドニーオリンピックの初金メダルの主人公となったナンシー・ジョンソンは(26.米国)は96年アトランタオリンピックでも出場していた国家代表5年の経歴を持つ主婦の射撃名手。
しかし、ナンシーは経歴とは裏腹に、卓越した成績をあげられず、今回のオリンピックで金メダリストになろうとは誰しも予想だにできなかった。
今まであげた成績のうち、自慢できるものと言えば、せいぜい98年の世界選手権大会の7位、99年のパンナムゲームでの2位、2000年のミラノ射撃大会での4位ぐらいである。
しかし、ナンシーは88年オリンピック種目として採択された後、その年のイリナ・チルローバ(ソ連)、92年のレナタ・マウエル(ポーランド)などのシンデレラを輩出してきた女子空気小銃で異変を起こし、世界のトップに踊り出た。
ナンシーは射撃以外に陸上、マウンテンバイシクルなどを楽しむ万能スポーツウーマンであり、大学では園芸学を専攻したエリートでもある。