作戦の失敗? コンディションの不調?
金メダルが有力だった北朝鮮の女子重量挙げ選手であるイ・ソンヒ選手の18日の競技に'疑問'が残る。イ選手はスナッチの一回目のトライで95kgを、二回目のトライで97.5kgを挙げた後、三回目のトライで100kgを申し込んだが、あきらめてしまった。いくらけ怪我を防ぐためだとしても、公式のスナッチ記録が100kgである上、トレーニングの時には110kgまで挙げられたと知られている彼女が、どうして三回目のトライをあきらめたかは理解しがたいことだ。
ジャークでも同様だ。北朝鮮のコーチング・スタッフはイ選手が2回目のトライで時間超過で失敗した時は黙っていたが、金メダルを逃した後になって始めて、競技に出ようとしたイ・ソンヒを進行要員が制止し、時間を取られたと抗議した。問題は二回目のトライを逃したイ選手がなぜ3三回目のトライで重量を上げずに2回目のトライで申請した122.5kgだけを挙げたかという点だ。ジャークの世界記録(131.5kg)を保持しているイ選手が、自分の記録に9kgも足りない重量で競技を終えて安心したとは到底考えられらい。それも、第2位との差はわずか2.5kgにすぎなかったのだ。メキシコのソラヤ・ヒメネス・メンディビルが三回目で125kgを挙げ、合計でも同点になり、体重の軽いイ選手が優勝するとの計算があったようだが、ヒメネス・メンディバルは二回目のトライのよりも5kgも重い127.5kgを挙げ、金メダルを手にした。
主催側の進行ミスに抗議し公式的な記者会見を拒否したイ選手は、授賞式ではヒメネス・メンディビルの手を持ち上げ祝う姿を見せた。
朱性元(チュ・ソンウォン)記者 swon@donga.com