全世界の女性が3人に一人の割合で、夫や家族による暴行や、強制的な性関係など、あらゆる虐待を受けていることが明らかになった。
また、男児優先思想の強いアジアでは、少なくとも年間6千万人余りの少女が、性別の鑑別、妊娠中絶、女児殺害および無関心などにより、生存の機会を奪われていると報告された。
このような事実は、国連人口基金(United Nations Population Fund(UNFPA))と韓国家族保健福祉協会(Planned Parenthood Federation of Korea(PPFK))が20日共同で発表した'2000世界人口現況報告書'で明らかになった。
世界人口現況報告書(The State of World Population)は今年度の世界総人口は66億9180万人で、その中で、韓国の人口は4680万人で、北朝鮮は韓国の半分ぐらいの2400万人だという。
韓国の平均人口増加率は0.8%で、世界平均である1.43%の半分程度に過ぎず、女児の死亡率は1000人当たり10人(世界平均57人)だった。
報告書は「全世界的に家庭内暴力や性的暴力により、数百万人もの少女と女性が生命を脅かされている」と指摘した。特にイスラム国家では、娘が父親の許可なしに散歩に出かけたことで棒で殴られて死亡するなど、「家門の名誉を保つ」との名目で年間数千人が殺害されている事が明るみに出た。
報告書はまた、年間妊娠件数の3分の1である8千万件が、望んでいないか時期を逃した妊娠である一方、望まない妊娠や妊娠中絶、性病の感染などを減らすためには、女性への保護措置が絶対的に必要であると強調している。女性が希望する人数の子供を持つようになれば、多くの国で一人っ子が一般的になるとの予測も出た。
鄭星姫(チョン・ソンヒ)記者 shchung@donga.com