「嬉しいです」、「両親に感謝します」等々、こうした答は、数十年が経っても変わらぬ韓国選手らの固定的レパートリーである。オリンピックが開く度に、繰り返される選手らのコメントを聞いていると、いつも同じ答えばかりで聞かない方がよかった、つい思ってしまう。
さらにこうした誠意にない答弁は、インタービューをするため何時間も待っていた国内外信記者らに虚脱感をも持たらす。
韓国選手らは、試合に向かう前に、泰陵(テヌン)選手村で礼儀教育を受けているという。4年前のアトランタ五輪で、メダルを獲得した一部の選手が授賞式で見せた無礼な行動が、外信に大きく取り上げられていた恥ずかしい前歴があるからだ。幸い、今回のシドニー五輪ではそのような場面は少なかった。
女子エアライフル10m立射で、銀メダルを手にしたガン・チョヒョン(姜チョ賢)選手は、授賞式で明るい顔で手を振り、観衆が拍手喝采を惜しまなく送った。
ところが、韓国選手らの「マスコミに対する要領」は、まだまだ学ぶべきだという指摘がある。
大会期間中、インタービュー禁止措置を取ったアーチェリーの場合、ある選手は何を答えるか分からなく、度を超した焦りの姿を見せ、またある選手は、記者会見場で外信記者の質問に「とんちんかんな」答弁をし、質問した記者を当惑させた。さらには、終始、誠意のない返事を返し、顰蹙をかった選手もいた。
23日、日本に勝った野球の場合も「最善を尽くす」と言うような「中身のない」記者会見を繰り返すばかりであった。これは北朝鮮の選手も同様。
特に、女子重量上げの李・ソンヒ選手は、試合後当然行なわれることになっている公式記者会見場に姿を見せなかった。
殆どの外国選手は、時には真面目に、時には冗談も混ぜながら気楽にインタービューに応じる。自分の感じと本音を堂々と話す。そうした自然さがうらやましい。
これからは韓国選手らも「運動機械」ではない洗練されたマナーを備えた「レーディース、ジェントルマン」になってもらいたい。