来年3月末に開港する仁川(インチョン)国際空港(Inchon International Airport)に、裸体がありのまま透視されるエックス線の検索機が登場する。
関税庁(Korea Customs Service)は、日増しに巧妙になりつつある麻薬の密輸やテロリストを摘発するため、'AS&E'社の'ボディサーチ(body search)'を来年の初め頃、導入することにしたという。
この検索機はエックス線の透過強度が一般の物品検索機より低いため、服しか透過せず皮膚はありのまま見られるのが特徴だ。したがって、体の隠密な部分にテープを使って隠し持ってくる麻薬や凶器を残さず摘発することができる。空港で手荷物しかエックス線写真で検索しないことを悪用し、金属探知機が認識できないテープなどで麻薬や銃器を包んで体に隠して入る密輸業者やテロリストには赤信号だと言える。
関税庁は'ボディサーチ(body search)'一台をインチョン空港にモデルケースとして設置し、現在、企画予算所に予算への反映を要請しておいた。値段は20万ドル(約2億ウォン)。
しかし、一部からはこの検索機が一般乗客のプライバシーを侵害しかねないとの懸念の声も聞かれる。ボディサーチの前に立つと自分の裸が残さず投影されるためである。アメリカでもこうした問題のため、ボディサーチを設置した空港が、麻薬の密輸やテロの頻発するニューヨークのJFK空港をはじめ、ロサンゼルス、シカゴ、ヒュウストン、マイアミ、アトランタなどの6空港に過ぎない。
ソン・ジンフプ記者 jinhup@donga.com