9月の輸出額が月間基準で史上最高値を記録し、貿易黒字が今年に入って初めて、前年同期よりも増加した。産業資源省が1日に発表した9月の輸出入暫定実績(通関基準)によると、9月の輸出は前年同期よりも28.1%増加した153億2,700万ドルと、6月に記録したこれまでの最高値152億7,000万ドルを超えた。輸入は昨年の9月よりも31.6%増加した133億3,000万ドル。
これにより9月の貿易黒字は20億ドルを超え、昨年9月の18億4,000万ドルよりも1億6,000万ドル増加した。今年に入って、月間の貿易黒字が前年同期よりも増加したのは今回が初めてのこと。原油価格が高くなっているにもかかわらず、9月に大幅の黒字増加額を記録したことにより、今年に入ってから9月までの貿易黒字の累計は84億2,900万ドルとなった。このまま行けば、今年の年間黒字額の達成目標である100億ドルにも達する可能性が高くなっている。9月中の黒字幅がこのように増加したのは、半導体がDラム国際現物価格の低下にもかかわらず、長期取り引き価格が1個当たり8ドル台と最高値を記録したためだ。コンピューターと自動車も、昨年より30%以上の増加を見せた。また、原油価格の値上がりによって石油化学と石油製品の輸出価格が上昇したことや、為替レートが下半期に入って安定したことも一役買っている。
反面、輸入は原油導入単価の上昇によって、輸入増加分(4億2,000万ドル)を除いた他の製品の輸入額が8月よりも5億4,000万ドル減少するなど、増加率の鈍化が目立った。第1—4半期(1〜3月)中は45%〜50%という高い水準を維持したが、前年同期と比べた輸入増加率は6月以降、目に見えて鈍化し、9月の場合、輸出増加率との差が今年に入って最も低い3.5ポイントとなった。