韓国輸出入銀行と北朝鮮の朝鮮貿易銀行は4日の午後、板門店の連絡事務所で米30万トンとトウモロコシ20万トンの食糧支援をすることに関する借款契約書を締結した。
これにより、中国の大連港から最初の引き渡し分であるトウモロコシ2万2,000トン余りを積んだファンリーダー号が4日に出航し、5日には北朝鮮の南浦(ナンポ)港に到着することになる。米1万トンは現在、タイのバンコクで船積みしていると伝えられた。
契約書は食糧借款について、最後の引き渡し分である到着時点を基準に、10年超し20年償還、年利1%という条件を適用することにしたが、南北当局間に合意があった場合、現物償還など、他の方法でも償還できるようにした。
特に契約書は分配の透明性と関連し、北朝鮮側が供給を受けることができる食糧は、南北間の和解協力と信頼増進を妨げる用途に使用されてはならないとした。しかし現場確認に関する具体的な方法に対しては意見を一致することができずにいるため、今後、分配の透明性問題をめぐる論争が起こる可能性がある。
河泰元(ハ・テウォン)記者 scooop@donga.com