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金大統領の東橋洞私邸を撤去

Posted October. 06, 2000 13:23,   

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野党時代、韓国の金大中大統領と苦労を共にした東橋洞私邸が撤去された。

金大統領が創立した「アジア太平洋平和財団」(理事長・呉淇坪《オ・ジピョン》)は8月初、財団理事会の決議によって東橋(トンギョ)洞の私邸を撤去することから、金大統領の裁可を受け同月28日撤去作業を済ませた。現在その場所では、アジア太平洋平和財団の新築公事が真っ只中だ。

東橋洞の私邸(ソウル)は大地85坪、建坪30坪の一階立て住宅。62年3月からこの家に住んでいた金大統領は95年末に京畿(キョンギ)道の一山新都市に引っ越しする際、長男の金弘一(キム・ホンイル、民主党)議員に譲り、その後金委員が昨年7月ソギョ洞に引っ越しながら再び母親の李嬉鎬(イ・ヒホ)女士に渡したもの。

この私邸で金大統領は、71年の私製爆発物の投擲事件と維新治下である73年には日本東京で中央情報部(現・国家情報院)により拉致(らち)され、監禁生活を送ったところだ。また80年代には、軍事権威主義政権の下で金大統領の名前をマスコミが自由に使えることができなかったことから、金大統領の東橋洞私邸に着眼し「東橋洞人事」という表現をもって引用し報道していた。

金大統領は、こうした象徴性を勘案して私邸を保存させる計画だったが、退任後の警護問題などを考慮し、撤去することにしたと伝えられている。

同財団は、私邸敷地と95年に買い入れた私邸の近くの敷地400坪に新しい財団建物を新築しており、金大統領が退任後この建物に住む計画だ。



田承勳(ジョン・スンフン)記者 raphy@donga.com