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[社説]長い討論の後は深い協力を

Posted October. 09, 2000 19:34,   

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キム・デジュン(金大中)大統領とイ・フェチャン(李會昌)ハンナラ党総裁が9日、青瓦台で久しぶりに公式対面、南北関係問題を含めた国政懸案について幅広く話し合った。この日の会談は、今までの二人の会談の中で一番長い3時間にも及んだということだ。国会運営委員会の強行採決により野党が場外闘争に出て以来、断絶の期間が長かったため、しこりを解消するのにも時間がかかったことであろう。この間の与野党の政治的対峙が荒々しく激しかっただけに、お互い言いたいことを話し、長時間に及ぶ会談を行なったということは、信じるに足る面もあろう。

二人はこの日、4点について意見を同じくした。即ち、党首会談を2ヶ月に一回ずつ定例化すること、国会に南北関係特別委員会を置き、南北懸案について話し合うこと、去る4月に合意した与野党政策協議会を開き、国民生活・政治懸案を扱うこと、お互いに信頼し、特に経済と国民生活問題に協力を惜しまないこと、この4点を約束したのである。与野党の政治家だけで騒ぎ立て、国民生活を見つめようともしないという厳しい世論を意識したものだとしても、全体的には肯定的に評価するしかない。

特に党首会談の定例化という内容は、過去の与野党総裁間に例を見なかった合意であるだけに、国民の関心と期待が高い。キム大統領としては、国会内の少数与党の限界を知った上で、国政の後半を潤滑に導くため、イ総裁としては院内第一野党の立場を強くし、次期大統領候補中でも断然目立つ位置に上がることができるという点で、お互いの損得勘定が合い、出た結果のようだ。このような内実がどうであれ、国民の立場では与野党の総裁がお互い膝を突き合わせ、協議し、喧喧諤諤議論する国政が望ましく、また期待が大きいということだけは明らかである。

南北問題をめぐって国内で溝が深くなっている現在、国会に関連特別委員会を置くことにしたのも適切な時期選択である。対北支援や速度調節論争も、国会で与野党によって扱われるからである。過去に合意した与野党政策協議会を活性化させ、経済・国民生活問題について最善の協力をすることにしたことも、この間政治に失望し、不信感を抱いてきた国民に、ある程度は安心感を与え期待を持たせることも事実だ。

今後は、二人の対話の雰囲気と約束が、そのまま政治に反映されるかが注目される。過去の党首会談では数日後から憎まれ口や誹謗が出て、むしろ会談前よりこじれた関係になってしまう場合さえあった。すでに与野党がお互いの国政の大切なパートナーとして手を取り合わなければ、与野党も国民も疲れるだけで、何の得もないという事実が確認されている。与野党の総裁は国民と歴史という大きな枠を見て、感情と我執から抜け出し、智恵と真心を出し合わなければならない。