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対外知名度が上がり、外交力向上可能

Posted October. 16, 2000 12:20,   

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韓国の金大中大統領のノーベル平和賞の受賞が確定された13日午後、外交通産省の事務室では歓呼の声が高まった。外交省の幹部らは潘基文(バン・キムン)次官室に集まり、ノーベル賞以降の韓国外交について懇談会を開いたが、笑い声が後を断たなかった。ノーベル賞が韓国外交にどのような影響を及ぼすのか。

外交官らは「冷戦体制の崩壊以降、国際舞台で首脳の役割は年ごとに大きくなりつつある。今回ノーベル賞の受賞は韓国の対外知名度と信頼度を高める一方、外交力の向上にも大きく寄与するものとみられる」と口を揃えている。

脱冷戦以降、両者間の外交の比重が減っており、国際会議や国際機構を通じた「多者間による外交」が活性化されることから、国家首脳の認知度と能力がその国の外交力とつながるのが普遍的であるという。

崔英鎮(チェ・ヨンジン)外交政策室長は「東西の理念紛争が消えてから民主主義や人権のような普遍的な価値が重視されている。ノーベル賞の受賞は金大統領のそうした価値の一面としてさらに刻印させるものになる」と述べた。

金大統領の海外訪問の際、随行したある外交官は、昨年9月の第7次アジア太平洋経済協力体(APEC)首脳会談のように今後も金大統領の発言により重きが置かれる事になる、と確信した。

しかし一部では「今までも『人権外交』という名分が『実利外交』を妨げることが多かったのに、ノーベル平和賞の受賞に沿ってこうした現象が深化するのではないか懸念される」と語った。

直ちに中国との関係を勘案して訪韓ビザの承認を出していないチベットの亡命指導者であるダライ・ラマの問題が取り上げられるのではないか、と外交官らは懸念している。



夫亨權(ブ・ヒョンゴン)記者 bookum90@donga.com