フォーブス最新号に掲載されたアメリカの富豪ベスト400に、ジェームス・キムという人が、27億ドルで共同94位にランクされた。フォーブス誌は、今週号でこのジェームス・キムとは、韓国の半導体メーカーであるアナムグループのキム・チュジン(金柱津・64)であると明らかにした。ジェームス・キムが金会長であることを知っている人は、アナムグループの関係者意外はほとんどいなかった。アナムグループは、つい最近ワークアウトを卒業した企業の会長が、サムスンのイ・ゴンヒ(李健熙)会長よりも金持ちであるということが知られれば、誤解を招く可能性が高いとして、国内のマスコミに積極的に説明しなかった。
金会長がアメリカの富豪ベスト100入りできた理由は簡単である。アナム半導体のアメリカ法人であるアムコテクノロジーが98年アメリカのナスダックに上場した時、持ち分26%を所有した金会長は世界的な富豪として注目され始めた。アムコは、半導体の組み立てと販売、テストをする企業で、インテル、モトローラ、テキサスインストルメントと取引している。フィリピンには半導体組み立て工場5つを保有している。アナム半導体は、アムコを通じて取り入れてきた21億ドルの外資のおかげで今年企業構造改善を成功裏に卒業することができた。
金会長の父であるキム・ヒャンスゥ(金向洙、88)名誉会長は、韓国では初めて半導体時代を開いた先覚企業家である。第4代国会議員を歴任したが、軍事クーデターが発生した事から国会議員から退き、半導体事業に着目、アナムグループを興したのである。初期、アナムの状況が厳しくなると、長男の金会長がアメリカで大学教授職を辞め、アナムのアメリカ販売法人であるアムコを設立した。息子が設立したアメリカ法人が父の創業した親企業を回生させ、息子はアメリカの富豪ベスト100入りした。親子2代にかけての冒険的企業家精神とグローバル化の成功例だ。
ファン・ホテック論説委員 hthwang@donga.com