金大中(キム・デジュン)大統領は18日午前、青瓦台で中国の朱鎔基首相と単独及び拡大首脳会談を開き、南北首脳会談以後の南北関係と朝鮮半島周辺状況の進展を肯定的に評価し、今後4者会談を通して朝鮮半島の平和体制を築くために、積極的に協力することで意見の一致を見た。特に朱首相は韓国の対北朝鮮政策に対して全幅的な支持を表明、南北間の自主的で平和的な統一を支持すると述べた。また、中国の移動通信分野、符合分割多元接続方式(CDMA)事業に、韓国が参与する機会を持てるようにし、中国で韓国の保険会社(三星火災)の営業を認めることにする等の経済協力を拡大、両国関係を全面的な協力関係に発展させることで合意した。
特に両首脳は金融協力次元で、実務者間で協議されている韓‐中スワップ(SWAP・自国の通貨を相手国の中央銀行に預け、ドル等の外貨の供給を受ける制度)契約を早期に締結できるよう努力することにした。両首脳はまた、両国間の経済、通商協力のために、既存の韓‐中産業協力委と新たに設置される韓‐中民間合同投資協議体で、情報通信と金融、保険、完成車生産、高速鉄道及び原子力発電所建設、環境、石炭、鉄鋼分野等での協力方案を模索することにした。会談で朱首相は、中国西部大開発事業に対する参与をわが国に要請し、これに対し両国が西部大開発韓‐中協力委員会を設立、具体的な協力方案を講ずることにした。
両国はまた、貿易拡大と貿易不均衡解消のため常時協議体制を構成して運営し、21世紀協力方案を作るために韓‐中経済協力研究会を設けることにした。これと共に両首脳は、来る11月シンガポールで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)+3(韓中日)首脳会談時に、韓‐中‐日3ヶ国首脳会談を開き、これを定例化する等、多者間の国際舞台でも積極的に協力することにした。金大統領は会談で、中国の江沢民国家主席と李鵬全人代常任委員長の訪韓を求め、招請した。金大統領と朱首相は会談を終えた後、李廷彬(イ・ジョンビン)外交通商相と唐家セン外交相間で締結された、韓‐中犯罪者引き渡し条約の署名式に臨席した。