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正常でないワールドカップ組織委員会

Posted October. 18, 2000 14:27,   

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98年、フランスワールドカップサッカー大会の観衆は250万人あまりだった。全世界のテレビ視聴者は、延べ人員370億人と推定される。94年、アメリカのワールドカップ組織委員会のスタイン事務総長の言葉通り、ワールドカップサッカー大会は一種の「窓口」である。ワールドカップを通じて、開催国は世界を、世界は開催国を見る事になる。ところが、開催国が世界を見る目と世界が開催国を見る目には差がある。その国のありとあらゆる面が露になるので開催国はイメージ構築に全力を傾けなければならない。

しかも2002年ワールドカップサッカー大会は、共同開催であるため、一層気にかかる。韓国も日本も、成功的な開催のために、共同で歩調を合わせているが、比較評価されると言う負担を抱えている。試合運営から社会秩序、宿泊および交通便、文化イベントなど何一つ疎かにしてはいけない。ところが、最近私たちのワールドカップ大会準備はなぜか不安に見える。「オリンピックのようにワールドカップ大会も成功裏に行えると楽観しているようだ」と、ある日本の記者は厳しく言った。

最近、国政監査資料で指摘された組織委員会の英文ホームページの間違いもその一つだ。韓国訪問は、ワールドカップサッカー大会期間を避けた方がよく、ジフテリアや腸チフスなどの予防接種も考慮すべき、など韓国の歴史や文化、経済が否定的に描かれたホームページの内容が相当期間放置されたままだった。ホームページ運営の下請け会社がハッキングされたためだ。シム・ゼクォン(新千年民主党)議員がこれを発見したのが2ヶ月前だと言う。関係者らは一体何をしていたのだろう。

組織委員会のこのような態度が他の所でも伺える。建設工期に追われているスタジアムの実効性点検、宿泊と交通の問題、フーリガンを始めとする安全対策、日本との統合電算システム構築、入場券販売問題などに対して組織委員会の答えはいつも「大丈夫です」だ。二人の共同委員長が存在する体制も不安だ。業務分担も不明確である。しかし、組織委員会は「巡航」を強調する。組織委員会の管理能力の不在と安易な姿勢が、韓国を「ワールドカップサッカー大会もきちんと開催できない後進国」にするのではないか心配だ。まして、ワールドカップ大会での韓国代表チームの成績をも気になるこのごろである。



尹得憲(ユン・ドクホン)論説委員 dhyoon@donga.com