アジア欧州会議(ASEM)が開幕された20日、民主労働総連盟と韓国総大学生連盟などがソウルの江南一帯でASEM反対集会とデモを行い、警察とデモ隊が衝突した。とくにソウルオリンピック公園平和の門の前で行われた集会には、外国から来た非政府機構(NGO)の代表約30人も参加した。
民主労総の労組員達と韓総連所属の大学生2,600人余りは、この日の午前10時15分頃からソウル瑞草(ソチョ)区にあるベンベンロータリーで2つの車道を占拠したまま、ASEM2000反対及び労働時間短縮、非正規職差別化撤廃の決議大会を行った。
彼らはアメリカの覇権から抜け出るために構成したASEMが、アメリカの新自由主義をそのまま踏襲し、資本の利潤だけのために第3世界の労働者と民衆の生存を破綻させていると主張した。
この後、地下鉄2号線の江南(カンナム)駅まで1km余りをデモ行進した彼らは、江南駅の前で6つの車道を占拠した。阻止しようとする警察側とデモ参加者が衝突し、約10人が怪我をした。
これに続いてデモ隊は1時間程、江南駅の前で2つの車道を占拠したまま、ASEM反対などのシュプレヒコールを叫んで座り込み、デモを続けた。このため、この一帯の交通が2時間程激しい渋滞に陥った。
これに先立ち民主労総の段炳浩(ダン・ビョンホ)委員長など、民衆大会委員会の会員16人は、午前8時40分頃、ASEMに参加する海外首脳に抗議書簡を伝達するため、ソウル瑞草区の地下鉄2号線の教大(キョデ)駅で観光バスに乗り、ASEM会議場まで入ろうとしたが、三成(サムソン)駅の前で阻止する警察と激しく揉み合った。
この日の午後2時からは、ソウル市松波(ソンパ)区のオリンピック公園平和の門の前で民主労総の組織員と、韓総連所属の大学生など約9,000人が参加する中、「ソウル行動の日」準備委員会が主催するASEM2000新自由主義反対ソウル行動の日集会が行われた。
海外NGO代表の約30人も席を共にしたこの集会で、フランス国際労働グループの代表オンピエール・フセ氏は演説を行い、「全世界の民衆達が一致団結し、民衆の生存を脅かす新自由主義を粉砕しなければならない」と力説した。
この集会はASEMの中でも、貿易と投資の自由化論議即刻中断など、6項目のソウル宣言文を採択した。
集会を終えた参加者達は午後4時半頃から新自由主義反対を叫びながらASEM会議場までデモ行進をしようとして、再び警察と激しく衝突した。
イ・ワンベ、チェ・ホウォン記者 roryrery@donga.com