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オルブライト、なぜ平壌に向かうのか

Posted October. 20, 2000 13:06,   

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米国と北朝鮮との関係が北朝鮮の趙明禄(チョ・ミョンロク)・国防委員会第1副委員長のワシントン訪問(9〜12日)以降、わずか2週間の間にオルブライト米国務長官の北朝鮮訪問(23〜25日)日程が決まるほど早期改善されつつある。朝鮮戦争以来、50年間敵対関係であった両国がこうして短期間に高位級幹部を交換することは、一般的に敵対関係の国が国交正常化を果たすため多くの時間と手間がかかる外交慣行からみて異例的なことだ。

米朝がこのように関係改善を急ぐのは、何よりもクリントン米大統領の任期が来年1月に終ることと関連する。任期末に華麗な外交業績を残したがるクリントン大統領としては、来月7日に行なわれる大統領選挙以降、新しい当選者が現実政治の主役になる前、出来る限り早く平壌を訪問し金正日総書記と両国をめぐる懸案の解決に向けて突破口を開く事が必要だ。特に来月中旬に予定されているブルナイとベトナム訪問に合わせて北朝鮮に訪問するためには、事前作業であるオルブライト長官の平壌訪問を最大限に繰り上げる必要であっただろう、というのが外交筋の分析だ。

ワシントンの外交消息筋は「クリントン大統領は第2次世界大戦以来、米国が最も激烈に戦ったベトナムと北朝鮮を相次いで訪問することから、この国の敵対関係を檄的に清算し、歴史的な契機をつくろうとする意図があることとみられる」と話した。

オルブライト長官の訪北は、こうした政治的なことのほか、ペリー前北朝鮮政策調整官が提示した「ペリープロセス」を履行する側面もある。米国は昨年末や今年初、金容淳(キム・ヨンスン)労動党秘書などの高位幹部をワシントンに招待した後、オルブライト長官を 北朝鮮に行かせる案を検討していたという。

しかし、北朝鮮側が高位級幹部の派遣を持ち越したため、こうした構想が遅延していたが、趙明禄(ジョ・ミョンロク)副委員長の訪米によって一編に解決されたもの。

オルブライト長官は平壌でクリントン大統領の北米問題を主として交渉する見込みだ。北朝鮮のミサイル開発及び輸出中断と核問題など主要懸案については、オルブライト長官の訪北により、北米間においてある程度の意見接近は図れるが、クリントン大統領と金正日総書記との首脳会談で両国間の懸案における妥結点へと接近する形になるであろう、というのが大方の見通しだ。