21日(土)、社会文化分野を取り扱う第3回首脳会議では、2000アジア欧州協力体制(AECF2000)と議長声明書が採択された。各国の首脳はこれを基に文化的、知的、人的交流の増進等、汎世界的な問題に対するASEM次元の協力方案に合意した。AECF2000は今後10年間、アジア欧州の協力の方向と重点分野を規定した基本文書。96年に発足したASEMは、この文書を通して名実相伴うアジア欧州間の協力の中心軸として確固たる位置を占めることとなった。特に議長声明書は世界化問題の対処を始めとし△情報通信△超国家的犯罪対処△人的資源開発△環境等新規事業内容を含んでおり、今後会員国間の実質的な協力を増大させる見通しだ。
この日の会議で重点的に提起された問題は、二大陸間の緊密な人的交流だった。社会文化分野の多様な交流を通じて、二地域間の相互理解を増進させようというもの。このため学生と学会の交流等、教育交流の機会を増やすことにした。各国首脳は金大中(キム・デジュン)大統領とシラク仏大統領が共同提案したASEM奨学事業を新規事業として採択、会員国間の学生と教授の交流を増進させることにした。韓国は特にこの事業の事務国をソウルに誘致、二地域間の教育交流を先導する役割を担うことになった。