朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金鎰迵(キム・イルチョル)国防委員会副委員長兼人民武力部長は22日(日)午後、平壌(ピョンヤン)で遲浩田(チュー・ハオテン)中国共産党中央軍事委員会副主席兼国防部長と会談し、両国間の軍事関係を強化していくことで合意したと中国官営新華通信が報道した。
両国の国防相会談が平壌で開かれたのは93年以降初めてで、中国中央軍事委副主席の訪朝は12年ぶり。
遲(チュー)中国国防相は会談で、「両国と両国軍隊間の関係がこの先も発展していくよう力を注がなければならない」と明らかにした。金人民武力部長は「両国と両国軍隊間の伝統的友好協力関係はかならず新たに発展することと信じている」と語った。
金人民武力部長は会談で、「米国が国家ミサイル防衛(NMD)体制、全域ミサイル防衛(TMD)体制を配置す
るのに反対である」と明らかにしたが、在韓米軍問題に対して言及したのかどうかははっきりとはわからないようだ。
また金人民武力部長は「中国は朝鮮半島の平和と安定、南北関係の改善を望んでいる」とも語った。