韓国政府、銀行持ち分の所有限度を上向調整

韓国政府は、第2段階の金融構造調整(リストラ)日程に合わせ銀行持ち分の所有限度を現行の4%から8〜10%に大幅引き上げることにした。

財政経済省は25日、ソウルの銀行会館で金融発展審議委員会の銀行分課委員会を開き、こうした内容の銀行所有制度の改善方向について話し合い、早ければ年内に銀行法を改正することにしたと明らかにした。

同省の李鍾九(イ・ゾンク)金融政策局長は「今会議で現行4%になっている同一人にとっての銀行株式保有限度が硬直しすぎている一方、外国人の場合は10%まで取得できるなど、内外国人間の逆差別問題もあるため改善が至急だ」と説明した。

政府は銀行構造調整に向けて購入した政府所有の銀行株式も2002年末までに処分しなければならないため、これに先立って銀行所有構造制度を改善する必要があるという。

財政経済省の銀行制度課長は「預金部分保護制度が来年から施行されることから、既に外国銀行と国内(韓国)銀行の競争が激しくなっている。公正な競争のためにも内国人(韓国人)に対する所有限度を増やさなければならない」と強調した。

政府は、銀行持ち分の限度を上げれば大手企業が金融を支配する懸念があるため、これを防ぐために別の牽制装置を設ける計画だ。

崔永海（チェ・ヨンへ）記者 moneychoi@donga.com