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ヒュルナー理事長との対話

Posted October. 27, 2000 11:40,   

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「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との関係改善は、相互信頼に基づいて行われるべきです。韓国とアメリカは、北朝鮮が信頼構築のための具体的な措置を整えるスピードに合わせて、関係正常化を図るべきです」。

米国の保守主義を代表するシンクタンク・ヘリテージ財団のエドウィン・ヒュルナー理事長は、「アメリカのクリントン大統領は、退任前に外交的な成果をあげるため、訪朝を急いでいる」とし、「クリントン大統領は北朝鮮の金正日総書記がソウルを訪問してから、訪朝しても遅くない」と強調した。

韓米安保研究会が主催する「韓国と北東アジアー朝鮮戦争以降の半世紀」というセミナー(東亜日報後援)に参加するため、25日訪韓したヒュルナー理事長は、「金総書記が私的な席で、ミサイルテスト発射を中断する、と話した事に、興奮してはいけない。韓国とアメリカは北朝鮮の発射中断を文書化するよう、外交的『圧力』をかけるべき」だと述べた。

また、「韓米日の3国の北朝鮮との関係改善は、何よりもスピードの調節が大事」だと強調した。スピードの差で、共助に亀裂でもおこれば、全体的な対朝議論が水の泡になるかも知れないと言う事だ。ヒュルナー理事長は、オルブライト国務長官が訪朝する前に会い、ピョンヤン(平壌)訪問後、韓米日外相会談を開くことを提案したという。

米国の大統領選挙の話題になると、ヒュルナー理事長は、「今回の選挙は60年代はじめのケネディーニクソン対決以来もっとも熾烈な接戦になるはず。今回ほど勝者を予測できなかった例はない」と話した。両候補の長短に関する質問については、「共和党のブッシュ候補は、企業経営の経験が多く、政治的交渉にたけている反面、民主党のゴア候補は、ワシントンでの経験が豊かで、世界的な指導者らと親しいのがメリット」だと答えた。

彼は、個人的にはブッシュ候補を指示するとして、「ゴアが複雑な数値を打ち出しているなら、ブッシュはビジョンを打ち出している。最近、ブッシュの支持率が再び上昇している事からすると、アメリカ人は数値よりはビジョンを好んでいるもよう」と語った。

ヒュルナー理事長は、「経済や国内政治において両候補間の意見差は大きいが、外交安保政策に対してはほとんど差が無い。どちらが当選しても、韓国駐留米軍の政策に大きな変化は無いはず」だと見通した。彼は、金大中大統領が、北朝鮮に多くの事案に対して譲りすぎている、と言う一部の批判については、「20年来の知人である金大統領は、個人的な業績のために国家の利益を犠牲するような人物ではない。ただ、対朝関係に集中しすぎて、改革を疎かにしたよう」だと指摘した。



ジョン・ミキョン記者 mickey@donga.com