現代グループの現代アサンが、98年に金剛山(グムガンサン)観光事業をはじめた以来、初期施設に対する投資と観光客誘致の不振などにより今年6月末現在、2億637万ドル(2270億700万ウォン相当)の赤字を出したことが分かった。
韓国統一省が31日、国会の統一外交通商委員会に提出した国政監査資料によると、現代アサンは金剛山観光事業に向けて今年6月末まで3億7557万ドル(4131億2700万ウォン相当)を支出したが、収入は1億6920万ドル(1861億2000万ウォン)に留まったという。
現代側が北朝鮮側に提供した観光事業の代価2億7000万ドルと観光船の賃借・運営費1億557万ドルを支出した反面、収入額では観光船で1億5624万ドル、商品販売、温泉場などで総1295万ドルだった。
一方、現代側は金剛山観光船が出航した以来、6年3ヵ月にわたり北側に事業代価として支払らわなければならない金額である9億4200万ドルのうち、今年8月末現在、2億9400万ドルを支給した。
また金剛山観光の代価として、観光客一人当り200万ドルを北朝鮮に提供しなければならないが、その金額は観光客料金の約30%を占めている事が分析の結果明らかになった。
統一省関係筋は「ジャンジョンの海辺とゴルフ場など金剛山周辺の観光団地開発が遅れていることから、観光客の誘致が期待に及ばず、赤字が予想を上回っている」と話し、「しかし現代側が目標と定めた2003年頃には損益分岐点を超えると見られる」と述べた。
金影植(キム・ヨンシク)記者 spear@donga.com