去る10年間、大統領や与党実勢の親戚と称して金品などをだまし取ったいわゆる“青瓦台(大統領官邸)詐称詐欺事件”が89件発生、逮捕者は136名(在宅拘束は43名)にのぼるという集計が出た。
国会・行政自治委員会の兪成根(ユウ・ソングン、野党・ハンナラ党)議員は31日、警察庁が提出した国政監査資料を引用して、「青瓦台詐称詐欺事件」は各政権が執権後2年目に入って急増し、執権末期には急減するという調査結果を明らかにした。
「青瓦台詐称詐欺事件」は、盧泰愚(ノ・テウ)政権末期の91年と92年にはそれぞれ4件と3件にすぎなかったが、金泳三(キム・イョンサム)政権が出帆した初年の93年には8件に増えた。
しかし、金泳三元大統領の執権2年目である94年は19件、95年15件、96年19件に増えたのが、97年には4件と急減した。
現政権の場合、出帆初年の98年にはやはり4件に留まったが、執権2年目の昨年には10件で増加に転じた。
去る10年間、発生した事件のうち、詐欺額が最も多かった事件は、94年の「青瓦台を通じて第5共和国の際に没収された土地を買い入れられるようにする」とし、約803億ウォンを騙し取った事件だ。
詐欺犯らは主に‘司正特命秘書官’‘青瓦台の秘密調査班長’‘青瓦台警護室長の後輩’‘高位幹部の息子’‘大統領婦人の親戚’ーーなどを詐称した。
尹永燦(ユン・ヨンチャン)記者 yyc11@donga.com