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懸念すべき「カジノブーム」

Posted November. 02, 2000 16:07,   

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内国人の入場できるカジノがオープンしたカンウォン(江原)・チョンソン郡に押し寄せた「カジノブーム」に対して早くも懸念する声が上がっている。

▽「平日」の内廃鉱村

先月28日、オープンして以来、今月1日まで一日平均3300人の顧客が訪れたスモールカジノホテル(199室)は、連日満室をなし、全国でもっとも宿泊率の高いホテルとなりそうだ。

客室が足りない事から、近くのテベック市のJホテルも平日なのに部屋が取れないなど、近くの都市もカジノ特需のお零れを受けている。

観光客と一攫千金をねらっているギャンブラーを乗せ、「韓国のラスベガス」へ集まる自家用車により、閑散としていた廃鉱村は、明け方まで賑わい、地域の商店街や繁華街なども活気を帯びている。

コハンとサブック地域はもちろん、近くのテベック(太白)市でも、サラリーマンの間では、「昨夜だれだれは金を無くした」とか「昨日はいくらのジャックポットが出たそうだ」という話で持ち切りだ。ゲームをした時のスリルなどを武勇談であるかの如く話す人が多い。

遠く離れているカンルン(江陵)市内でさえも一部の市民は2枚のカードの数字を足して「21」に近い場合、金を取るカジノカードゲーム、いわゆる「ブラックジャック」の勉強に励むなど、カジノでの一本勝負を夢見ている。

チョンソンの炭鉱村では、最近外地から来てお金のなくなった人を対象に、質屋が一つできるや否や、追加で3つの質屋が新たにオープンする。

▽過熱現象懸念

このようなカジノブームに対して、早くも賭博中毒と倒産などの副作用を懸念する声も出ている。

40〜50万ウォンを無くすのに2時間もかからない場合が多いこのカジノに、テベックなどの廃鉱地域の住民が出入りすると、地域経済の活性化のために造成したこのカジノが、廃鉱村の家庭を崩壊させるという副作用を招く可能性がある、との事だ。

また、カジノで1000万〜3000万ウォンの小切手を両替する外地者が多いことから、100万ウォンの小切手が紙クズのようにあふれているところを頻繁に目にする住民らは、「お金の価値が無意味なものに思われる」と話す。

カジノをめぐって私金融業者と暴力組織が台頭する動きもある。地域住民は、「最近外地の私金融業者と暴力組織が連合し、カジノに来た人たちに貸し金をして、高利を取ろうとしている」と話した。

カジノ運営会社であるカンウォンランドの関係者は、「最近暴力組織の一員に思われる若者たちが、縄張りでもあるかのようにカジノの近くに現れている。カジノに暴力組織が絡み始まると、一般人の健全なレジャー空間にはなれない」と述べた。

これと共にカンウォンランドのホームページには、サービスの不在を批判する声が上がっている。

イ某さんは、「ディーラーと管理者が露骨にチップを要求し、チップをあげないとしかめっ面をする」という文章を書いており、パック某さんの場合は、「サービスは三流なのに、最小バッティング額は外国よりも高い」と批判した。



慶仁秀(キョン・インス)記者 sunghyun@donga.com