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[社説]経済、今また新たな出発を

Posted November. 03, 2000 14:18,   

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今日は、韓国経済が回復するかどうかの分岐点だと言えるかもしれない。これまで金融界の首を締め、経済全体に負担を与えてきた企業を整理するメモリアルデイになるからだ。発表された通り、法定管理や、売却対象として分類された52社の企業が市場から完全に整理されるのならば、韓国経済は新たな構図を描くであろう。

多くの企業が一括整理されることから、経済は当分の間、打撃を被るかもしれない。こうした企業と関係を結んできた協力会社の破産も懸念される一方、資金市場の一時的な梗塞も予想される。しかし、こうした後遺症は、すでに予測されていたものであり、政府と金融界は今や充分な対策を備えていると信じたい。もし予想できなかった事態が発生したとしても、今回選択した道が正しいとの判断によるものならば、政府と銀行団はその度に速やかに措置を講じなければならない。

経営不振企業の整理より重要なことは、その後の収拾過程だ。この過程で必然的に要求されるのは、該当主体らの相互共助である。政府と債権銀行団、そして該当企業の経営陣と労動界が対立すれば、企業リストラを苦労しながら断行したものの、結局は水の泡となってしまうであろう。冬が近付き、職を失う人々が増えるのでは、という労動界の懸念については、政府が特段に配慮し、継続的な対策を考えるべきだ。

今回の措置が、どのていど細かく執行されるかによって、国家経済の再生が左右されることを勘案すれば、政府と債権銀行団は第2次企業リストラの原則と精神を最後まで貫かなければならない。すでに、企業整理をめぐって雑音が出ていることは残念なことだ。債権銀行団間でバーター方式により何社かを救済したという噂を信じたくないが、もしそのような企業があるならば、その負担は全て銀行の責任となるという点を認識し、早急に原則を踏まえ是正措置を取るべきであろう。

政界も、政府がすみやかに公的資金を使用できるよう必要な支援を急がなければならない。特に党利党略に走り、企業リストラの原則を揺るがすような干渉行為をしている場合ではない。そうでなくとも、総選挙等の政治行事で経済もダメージを受けている。今回また政争のために失敗するようなことになれば、政治家は国民からの指弾を免れられないであろう。

今回の措置が失敗した場合、今後数年間は経済回復の機会が来ないかもしれない。再度やり直す気持ちで企業リストラ以後の設計をし、実践することを各経済人たちに訴えたい。その時、ようやく本当の市場経済を我々の手でつくりあげることができるはずだ。