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朴智元前長官の証言

Posted November. 08, 2000 11:37,   

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国会の統一外交通商委員会に所属している与野党議員らは7日午前、統一省に対する国政監査で朴智元(パク・チウォン)前文化観光相(長官)が証人として出席したなか、南北首脳会談の発表時期と裏面合意をめぐって3時間半にわたり論争した。

「発表時点が選挙に利用されたとは思わない」と発言した朴前長官に対して、野党のハンナラ党議員らは口を揃えて「4月13日の総選挙を4日前に控えた4月10日に南北首脳会談を発表したのは、選挙で多数の議席を確保するための政治的な意図だった」と朴前長官を問い質した。

特にハンナラ党の朴寛用(パク・グァンヨン)議員は「政治のベテランである金大中大統領を10年以上参謀してきたのに、首脳会談の発表が選挙に影響を及ぼし得る事実を知らなかったというのは信じられない」と主張した。

朴前長官はこれに対して「外国の報道機関に知られるなど保安上の問題のため、急遽発表する他なかった」とし、「北朝鮮が4月10日正午の発表を提案してきたが韓国メディアの便宜を勘案し、同日の午前10時に発表した事実はある」と付け加えた。

ハンナラ党の金容甲(キム・ヨンカプ)議員は「北朝鮮への訪問の際、一般企業にすら莫大な代価を要求する面からして、代価なしで首脳会談に応じたということはありえない」と話し、首脳会談の開催の合意と関連した裏面合意をめぐる疑惑を示した。

朴前長官はこれに対して「南北間において裏面合意が行われるほど信頼は築かれていない。また、裏面合意がなされたなら、政府の予算執行過程で明らかになるはずだ。どんな場合でも政略的な裏面合意はなかった」と強調した。

与党の民主党・林采正(パク・チェジョン)議員は「(野党が)しつこく提起する裏面合意説は疑惑を増幅させるための『計算済みの疑惑』にしか考えられない」と指摘した。

ハンナラ党の柳興洙(ユ・フンス)議員は「3月9日から11日まで国家情報院の当局者が北朝鮮の代表者とシンガポールで会談を開いたが、その際、朴前長官もシンガポールに滞留していた。その当時にすでに首脳会談について協議を行ったのではないか」と聞いた。これに対して朴前長官は「当時、シンガポールに行ったのは事実だが、そうした滞在費や航空費などは自腹を切って行ってきた個人的な日程だった」と首脳会談における事前協議説を否認した。

一方、この日の国政監査では国家情報院の徐勲(ソ・フン)北朝鮮戦略調整団長が最後まで見極めながら朴前長官の答弁内容をこまめに記録し、目を引いた。



河泰元(ハ・テウォン)記者 scooop@donga.com