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[社説] 対北政策は透明かつ堂堂と

Posted November. 09, 2000 18:46,   

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最近の張忠植(ジャン・チュンシク)韓赤総裁に対する北朝鮮の抗議を巡って政府や張総裁自身が見せた対応は不透明であり、堂々とした態度とは言い難いものだった。対北政策は国民の支持を土台にしてこそ推進力が増す。我々が今まで、対北政策における透明性をしきりに強調してきた理由も、疑わしい部分があっては国民が合意も支持もする訳がないからである。

北側の指摘が単なる誤解に基くものであるのに、それが南北関係に支障を来たしてはならないという判断から遺憾の意を楓セするつもりだったなら、堂々とするべきだった。張総裁名義で送った書簡に対して北側が受け取り拒否の意思を公開したにもかかわらず、張総裁は「送った覚えはない」と嘘をつき、あとで統一省の確認で送ったことが明らかになった。これでは誰が公職者と政府を信じるであろうか。政策遂行の透明性の問題以前に、基本的に政府高官がこれほど正直ではない国が他にあるだろうか。

国内のある月刊誌が載せた張総裁のインタビュー記事の中で北側が問題にしているのは、「北側には南側に比べて自由がない」「北側の人々は毎日同じ服を着ている」などの3、4個所。これらの物言いが「北朝鮮社会を卑下したもの」だと判断した模様だ。しかしそのインタビュー記事の全体を読めば、北朝鮮を理解して暖かく接しようという肯定的な部分がもっと多い。一部分だけを取り上げて相手を咎めるのは正しいことではない。また、この月刊誌が出たのは9月20日なのに、北側が抗議してきたのが1月半も後であるという事実も、何か他の背景があるのではないかと思わせる。

そもそも、多くの離散家族の痛みを癒す仕事を受け持った張総裁が、北側についてあれこれと話したこと自体が浅はかだったといえる。北側を訪問してきた政府関係者らが同様の失敗をして、どれだけ多くの論難をくぐっただろうか。北側と直接交渉する担当者なら、無駄な言いがかりに巻き込まれるような言行をしない「並外れた公職者意識」を備えていなければならないという点で、張総裁は反省すべきである。

それにしても、この張総裁の月刊誌インタビュー記事は、離散家族相互訪問に関する南北合意全般に影響を与えるようなものでは決してない。南北首脳間の合意で始まった離散家族相互訪問と書信交換は、赤庶嚔韉kで約束された日程通りに滞りなく進められなければならない。第2次離散家族相互訪問は多少延期されたが、今月末ごろの実現のために、今日南北がリストを交換することになっている。続く第3次相互訪問と書信交換、そして第3次赤庶嚔韉kと面会所の設置を今年中に実現することで合意済みの状態だ。南北はすでに合意した日程に支障がないように、誠実さと透明性を維持し、離散家族の痛みを癒すという約束をもう一度確認してほしい。