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在韓濠大使館の公報室長に就任する韓国女性

在韓濠大使館の公報室長に就任する韓国女性

Posted November. 15, 2000 11:03,   

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ソウル外交街では「顔が広い」といわれていた英大使館の公報官パック・ヨンスゥック(朴英淑)氏が濠大使館に職場を替える。マスコミだけでなく政界や官、財界などに広範囲な人間関係を築き、在韓イギリス大使館の公報に一助していた彼女の移籍は、それだけでも話題になるが、その背景となった話がまた感動的だ。

パックさんは、来月ソウル駐在濠大使館の文化公報室長に就任する。文化公報室長は本国の公報や重要な事柄を駐在している国に知らせる仕事を総括しており、その重要性から大抵は本国で派遣された外交官が担当している。職位からすると公報官よりも上位職級になるので、韓国人としてはソウル駐在外国大使館の最高位職に上りつめたと言えよう。パックさんは、82年公開採用でイギリス大使館に採用され、18年間勤めてきた。

パックさんが今回、馴染みの英大使館に別れを告げる事にしたのは、本人が会長としてい勤めている「韓国養父母協会」(02—706—7177, babylove.simin.org)のためだという。去年5月、パックさんの主導で発足した同協会は、親に捨てられ街をさまよっている子供たちと養父母の縁を結ぶキャンペーンを繰り広げる団体である。この協会の子供たちが暮らせる「オープンハウス」をソウル・ソンブック(城北)区にオープンするために、銀行から貸出しをしたのである。

1億5000万ウォンの負債のうち5000万ウォンは、知人らの助けで返済する事ができたが、残りの1億ウォンは方法がなかった。結局パックさんは、英大使館を辞め、その退職金で負債を返済する事にしたのである。

パックさんは、濠大使館からスカウトを提案された時、養父母協会の会長兼職を認めて欲しいと言う条件をつけた。「今まで二つの仕事をしながら、肩身が狭い思いをしたが、今回は最初から‘兼職’を条件にした」というのである。

パックさんは、「子供たちの世話だけでなく、新しい業務にも最善を尽くして、周りの人たちの期待に答えられるよう努力する」と話した。



李完培(イ・ワンベ)記者 roryrery@donga.com