韓国政府は、「不正腐敗の一掃と公職綱紀確立に向けて全面改正を推進することにし、関係閣僚や次官会議を隋時開き、改正の方向と強度を調律していく一方、反腐敗基本法や資金洗濯防止法、公職者倫理法など関連法を早期立法する方策及び改正作業を今国会の定期会議の会期中に結末をつける方針だ」と明らかにした。李漢東(イ・ハンドン)首相は20日、金正吉(キム・ジョンキル)法務相と崔仁基(チェ・インキ)行政自治相、辛光玉(シン・グァンオク)青瓦台(大統領府)民政首席が提出した「国家綱紀確立対策」の報告書を受け、細かい推進方向について議論した。政府はこの日の協議で、首相室で状況室を設置し首相室を重心に改編作業に取り掛かる事にし、青瓦台と監視院、国家情報院なども支援することに決めた。金法務相は隋時改正関係閣僚会議を召集するようにし、安炳禹(アン・ビョンウ)国務調整室長が主催で改正関係次官会議を定例化することにした。
金法務相はこの日、脱税・金融及び企業非理など経済法違反者と反公益事犯の処罰と法秩序確立対策など社会綱紀確立案について、崔行政自治相は地方自治団体と警察に対する監察活動の強化および公務員士気振起対策について、辛民政首席は不正腐敗一掃案について、それぞれ報告した。政府は21日午後、李首相の名で金法務相、崔行政自治相、李瑾栄(イ・グンヨン)金融監督委員長、李南基(イ・ナムキ)公正取引委員長、辛首席、呉弘根(オ・ホングン)国政広報処長などが出席した「国家紀綱関連閣僚会議」を開き細かい改正対策を確定し、発表する見通しだ。
一方、金大中(キム・デジュン)大統領は21日、公職者改編と関連して「いまだ公職社会の内部と国営企業体内で不正行為の影を見受けるのは事実だ」とし、「政府はこれに対して真摯なる覚悟で臨んでいる」と述べた。金大統領はこの日、仁川(インチョン)市の業務報告を受ける際、「国民は、主に中・下位層の公務員らとの接触を通じて政府がクリーンであるかどうかを体感できる。改革は幹部に限らず中・下位層の公務員にも徹底して行う方針」だと表明した。