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[記者の目]リストラ対象企業のある上役の話

[記者の目]リストラ対象企業のある上役の話

Posted November. 20, 2000 13:40,   

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最近、リストラを発浮ウれたある建設会社の中間級役人と会った。

リストを作っていた時は訪問客も多かったのに、リストラの決定が下されると、電話一本かかってこないという。たまに間違い電話でもかかってくると、嬉しくてたまらないと言うほど。役人達が先に会社を辞め、隣にあった机も一台二台無くなりつつある事務室で、何もしないで机について一日を過すという。

「法廷管理(日本の会社更生法に)相当の状態で辞めると退職金でも貰えるのに」「転職する会社もないからもう少し辛抱してみるか」「今月から月給が貰えないと生活費はどうなるんだろう」・・・・・・。

あれこれと心配で夜寝ることさえも出来ないという。

10年前に入社した時は、こうなるとは夢にも思わなかった。大手企業の中でも月給は多くて、人より早く自分の家も買えると信じていた。しかし、間もなく彼の夢は崩れてきた。

幹部達は事業に励むより、オ−ナ−の私生活や隱し資金問題が報道されないように東奔西走しているのを目撃してしまった。時にはオ−ナ−のスキャンダルが載った雑誌を数万部も買い集め、夜中に燃やしたりもした。その全てが銀行から高い利子を支払って借り入れたお金で行なったことである。

帳簿には数百億ウォンの資産が実際には数初ュウォンしかしない場合や、初めから存在しない場合もあった。

現場労働者の賃金を上乗せ式に計上してアングラマネーを作り、その資金でロビ−をして工事を受注する。決まって、その工事は手抜きになり、事故が起こると会社は危機に立たされる・・・。

その当時は、企業とはそういうものだと思った。結局そんな不正が数千人の職員や数万人の下請会社の職員を失業者にさせた原罪になるとは卵zだにしなかった。

そういう中で彼は反問した。「不透明な経営ぶりや不正を助長することに追われる幹部達、こんな悪循環は我が社だけのことだろうか」と。



シン・ヨンス記者 ysshin@donga.com