米国ドルに対するウォンのレートが急騰し、1150ウォンとなった。ソウル為替市場出は20日、ウォン・ドルの為替が急騰しつつ後、一日ぶりに12.2ウォン上がり年中最高値である1154ウォンを記録した。
今年に入ってウォン・ドルのレートの最高記録は、終価基準で1146.6ウォン(1月6日)、市場基準では1156ウォン(1月7日)である。
為替レート上昇(ウォン貨の価値下落)は、ドル貨供給に比べて需要が多いうえ、騰勢心理が拡散されており、仮需要が生じたためであると分析されている。
原油輸入に対する精油会社の決済時期が年末に集中しており、さらに企業の外貨貸出に対する充当金を稼ぐため、銀行券のドル需要も多く増えた。反面企業体はレートがより上がると予想し、輸出代金を市場に出さないことから、需給均衡が崩れたもの。
為替ディラーは「構造調整が遅延したことにより、市場不安、預金部分保護制度および外国為替の自由化、東南アジア通貨価値の急落などドルに対する保持心理を刺激した」と話した。
専門家らは「1ドル当り1130ウォンを下回る線から参入し始めた外国人らの株式投資資金が、換外為取引による差益の減少に対する懸念によって一斉に回収される可能性もある」と懸念を示した。シティ銀行のオ・テソク部長は「経済成長が鈍化され、半導体値が急落、国際原油価の上昇など悪材が重なる状況でのウォン貨価値の下落は当然なことだ。3ヵ月以内に1180ウォンまで上昇すると見られる」と述べた。
鄭景駿(ジョン・キョンジュン記者 news91@donga.com