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金大統領、個人の資格でノルウェー訪問

Posted November. 30, 2000 11:20,   

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「金大中(キム・デジュン)大統領がむしろ『大統領』でなければ、何の問題もなかったのに・・・」

韓国の外交史上前例のない金大統領のノーベル平和賞の表彰式への参席に関して、国内で賛否論争が起こり、政府関係者はこう漏らした。なぜこんな言葉が出るのか、問答を通じて探ってみる。

▽どんな資格で行くのか

金大統領は、ノーベル平和賞の表彰式が行なわれるノルウェーには、百パーセント個人資格で訪問する。ノーベル委員会はノーベルの崇高な意味を称えるため、‘国賓級’の受賞者にも‘個人的に訪問’することを要請している。金大統領が他の分野の受賞者らと共に祝賀レセプションに参席するスウェーデンには‘公式訪問(official visit)’をすることになる。これは儀典上‘国賓訪問(state visit)’より一等級下に当たるものだ。スウェーデン側は「国王の日程のために仕方なくそうなっただけであって、金大統領に対する礼遇は『国賓訪問級』に行なわれる」と政府側に伝えたという。

▽訪問の費用はどうなるか

青瓦台(チョンワデ・大統領府)と政府が最も頭を悩ます部分である。大統領特別機のレンタル費用は通常150万〜170万ドル程度。政府の一部では「個人の資格で訪問するだけに政府の予算ではない別の財源で行くべきではないか」との声も出ているという。しかし、警護上の問題などのためにもレンタル機の利用は避けられず、費用も別の個人や機関が負担することも現実的に難しいため、国費でまかなうことにしたという。

▽警護と儀典はどう行なわれるか

政府当局者は「金大統領が個人の資格で外国を訪問するとしても『韓国の大統領』であることには変わりがない」と述べ、他の外国訪問とさほど差はないことを示唆した。また「米国のクリントン大統領が国家元首ではない党員の資格で民主党の行事に参席する場合、関連費用は党が負担するものの、警護や儀典には何の変化がないのと同じである」と説明した。