金大中(キム・デジュン)大統領は11日、「今、最も急を要する課題は、飢餓に苦しむ北朝鮮の人々を助けることだ」とし、「これに対し、韓国ならびに国際社会が、北に援助しなければならない」と語った。金大統領はこの日明け方(韓国時間)、米国CNN放送との特別生放送インタビューを通して「彼らの命を救わなければならない」と訴え、このように語った。続けて金大統領は、「我々は今年に入り、北に肥料30万トン、食料60万トンを送り、農業改良も援助している」と説明した。また、「北の食料問題・基礎生活問題を援助することは、北朝鮮の関心を世界に向けさせることにつながる」とし、「そこから緊密な関係へと発展するであろうし、北朝鮮の否定的な面が相当改善されるであろう」と語りながら、国際社会の対北朝鮮食料支援を間接的に促した。
また金大統領は、「今、韓国経済が困難な状況にあるのは事実であるが、国際機構等は危機的状況とは見ていない」と説明、「問題は問題として認めつつも、しかし決して挫折することなく、解決できるという確信を持っており、必ずこの困難を乗り越える」と強調した。