ウォン対米ドル為替レートが1年9ヶ月ぶりに最も高い水準まで上昇した。コスダック指数は2日連続史上最安値を更新し、総合株価指数が一時500台を割り込むなど、金融市場が大きな不安感を漂わせている。前日ニューヨーク証券市場で、ナスダック指数が21ヶ月ぶりに最安値まで暴落した影響により、アジアとヨーロッパなど全世界の株式市場が相次いで下落、円対ドル為替レートが上昇したためであった。
21日外国為替市場で、ウォン対ドル為替レートは前日より1ドル当たり10.90ウォン高い1227.90ウォンで取引を終えた。これは去る99年3月15日(1230.90ウォン)以来、最も高い水準である。また、今年に入り最も低かった9月4日(1104.40ウォン)より約3ヶ月ぶりに123.50ウォンも上がったことになる。
為替レートが急騰したのは△銀行が外貨資産に対する貸し倒れ充当金を確保する為に1億4000万ドルを買い込み△精油会社らも1億ドル程度の確保に出て、ドル需要が増えていたことによるとの分析である。また△円・ドル為替レートが113.17円まで上昇し△ナスダック指数が7.12%も暴落したことで市場心理が大きく不安に傾いたことも要因として作用した。
外国為替当局は「為替レートが短期間に急騰するはのは望ましくない」とし、「市場状況を厳しく注視しており、必要時に適切な措置を取るつもりだ」と口頭介入に出たが、上昇の勢いは止められなかった。
外国為替専門家らは、為替レートは当分上昇するだろうと見ている。クレディスイスポストボストン(CSFB)はこの日、ウォン対ドル為替レートがこの先6ヶ月以内に1280〜1300ウォンまで上がるだろうと予測した。
この日の株式市場で、コスダック指数は、前日より2.92ポイント(4.95%)も下落した56.06で取り引きを終え、2日連続史上最安値を更新した。5日連続下落し、14.79ポイント(20.9%)も暴落した。総合株価指数も2.31ポイント(0.45%)落ち、511.90を記録した。開場間もなく497.31まで下落し、500台を一気に割り込んだが、外国人の買い攻勢により下落幅は減った。
この日、日本の東京証券市場を始め、アジアの株式市場も相次いで暴落した。日経指数は一時700円以上暴落した後、491.22円(3.53%)安の1万3423.21円で取り引きを終え、年内最安値を更新した。香港のハンセン指数も255.93ポイント(1.71%)下落した1万4674.79を記録し、台湾のTWI指数も130.67ポイント(2.64%)下落した4817.22で取引を終えた。シンガポール株式市場のSIT指数とマレーシアKLSE指数もそれぞれ1.23%、2.30%下落した。
一方ナスダック指数は20日(現地時間)、史上7番目の落幅である178.94ポイント(7.12%)も下落した2332.77で取り引きを終え、昨年3月23日以来最低の水準を記録した。ナスダック指数は今年43%減少、去る3月10日の最高値に比べて54%も暴落した。ダウ指数も258.61ポイント(2.44%)下落した1万325.76を記録した。
ホン・チャンソン記者 hcs@donga.com