昨年の韓国貿易総額、北朝鮮の178倍

昨年の韓国の貿易総額が、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の178倍となり、両国の貿易規模の差がますます大きくなっていることが明らかになった。

人口は、韓国が北朝鮮の２倍で、両国合わせた総人口は6894万人と世界15位である。統計庁は22日、このような内容を盛り込んだ『南北韓経済社会上比較統計資料』を出した。

輸出入を合わせた貿易総額規模は、韓国が2634億4000万ドル、北朝鮮が14億8000万ドルであった。年度別では、90年は韓国が北朝鮮の29倍、97年129倍、98年157倍とその格差が大きくなっている。

99年の貿易収支は、韓国が239億4千万ドルの黒字となった一方で、北朝鮮は４億５千万ドルの赤字であった。北朝鮮は90年代に入り、毎年３億〜８億ドルの赤字を出している。

国民総所得は、韓国が4021億ドル、北朝鮮は158億ドルで、韓国が北朝鮮の25.2倍にもなる。両国間の国民総所得の格差は98年わずかに減ったが、99年に入り再び大きくなった。韓国の１人当たりの国民総所得は8581ドルで、北朝鮮（714ドル）の12倍。99年経済成長率は、韓国10.7％、北朝鮮6.25％で両国ともにプラス成長を見せている。北朝鮮は90年以後、９年連続マイナス成長に傾いていたが、99年初めてプラスに転じた。

99年総人口は、韓国4685万8000人、北朝鮮2208万2000人で、韓国が北朝鮮の２倍。農家人口は韓国421万人、北朝鮮810万人で、北朝鮮が韓国の1.9倍に達する。総人口のうち農家人口が占める割合は、韓国が９％、北朝鮮が36.7％、北朝鮮の人口100人中37人が農業に携わっていることになる。