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[記者の目]「機会主義者」の盧武鉉

Posted December. 26, 2000 12:24,   

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‘盧武鉉(ノ・ムヒョン)発言’が波紋を呼んでいる。

盧武鉉海洋水産相は、最初は気勢が荒かった。民主党の金重権(キム・ジュングォン)新代表に対して「指導者としての資格がない機会主義者」と攻めたてた。しかし、その後の23日には「私席で非報道を前提として話したことが、党内に内紛があるように見られて、党と大統領に真に申し訳ない」と態度を一変した。

盧海洋水産相が初めて発言したのは、21日夜8時頃のソウル西大門(ソデムン)のある食堂。盧海洋水産相の催しで開かれた出入記者団との忘年会であった。その折り、話題は自然に現在の政治状況に流れた。盧海洋水産相の政治的な位置が重要だからだ。盧海洋水産相は決心をしたようにどんどん話し始めた。

「機会主義者は包摂する対象にはなるが、指導者としては決して侍ることはしない」と口を開いた。酒を呑み始めたばかりであったが、盧海洋水産相の発言は既に加速度を増していた。その発言が本紙に初めて紹介(22日付け)されて以降、波紋が広がった。

民主党は内紛を収める為、盧海洋水産相の発言を「酒場での話しに過ぎない」と23日午前、発表したが、盧海洋水産相は「違う。酔って話した失言ではない。自分の判断と所見を披露したのだ」と堂々と述べた。実際に彼は全然酔っていなかった。ところが、彼の辞任(パク・サンギュウ総長)は勿論、党からの除名措置も辞さないという話が出始め、盧海洋水産相は突然、態度を変えた。

盧海洋水産相はその日(忘年会)、非報道を要請したことはない。記事に紹介されたこと以外に、彼が話したことは多かった。「必要によって動く、学歴の高い人物」には、金重権代表のほかに李仁済(イ・インジェ)最高委員も取り上げた。閣僚になってみたら、(官僚の内)職位を解除させる人物が多くて、驚いたと話した。

高位幹部らの発言の取り消しは、状況によっては理解できる。本当に大義の為なら、個人の所見を慎む時もあるだろう。

しかし、盧海洋水産相の場合、彼自信が状況把握に富む「機会主義的な戦略主義者」という評価を自ら招いた側面もある。



キム・ドンウォン記者(経済部) daviskim@donga.com